社会人1年目からこの業界に入り、会社に言われたことに忠実に動くロボットでした。
「頑張ります!」「完成後のサポートはお任せください!」「効果を出します!」
ホームページという形無いものに脚色された営業トーク。
具体的根拠も無く、実際に効果を上げたホームページがあるのかさえもわからず、「自分の活動は企業にとって
本当に求められるものなのか。」そんな疑念を持ちつつ、営業に奔走する日々。
気がつけば上半期の営業成績でトップを収めるまでになっていました。
そんな中、お客様からのある言葉に今の志が芽生えました。
「サポートすると言ってもこっちから連絡しなければ何もしてくれない・・・」
電話すればちゃんと答えてくれるし、そのときの対応に特に不満はないけども、結局は何を質問すればいいのか
わからなくなってそのまま何もしなくなった。
そんな苦い経緯をもつ中小企業の多さに驚くとともに、ホームページ業界のサポートについて、
受けられるサービス内容の曖昧さに中小企業は困惑している現実を目の当たりにしました。
それから10年。
中小企業のホームページ保有率も80%を超えて、インターネット・ホームページという言葉の認知度も
非常に高くなったと実感しています。
それでは、ホームページの中味、サポートの中味はどうなったのでしょうか?変化があったのでしょうか?
残念ながら、答えは「NO」です。今でも中小企業から聞く言葉は10年前と同じでした。
中小企業が欲するサービス・情報と、ホームページ制作会社が提供するサービス・情報は
言葉は同じでも中味の格差は広がっているままでした。
想像してみてください。
ここは電車の中。座席は満席。そんな中に杖をついたお年寄りが乗車してきました。
そこへスッと何も言わずに席を譲る人。このやさしさ、当たり前かもしれません。
でもその当たり前のやさしさを、当たり前のようにできる人は現代社会においてどれだけいるのでしょうか?
ホームページ業界で当たり前のやさしさとはなんでしょう。ただ単にホームページを作るだけ、かかってくる
電話に対応するだけ。いつの間にかそれがこの業界の当たり前になっている気がします。
機能や技術は手段であって、目的を達成してくれるものではありません。
その手段をどのようにして使いこなせばいいのか。
自社にとって何が足りずに、何の手段を使えばいいのか。
そんな知識やノウハウは業界では当たり前だ。
と言うのは簡単ですが、お客様からしてみれば、何も知らない国に1人ぽつんと取り残されるようなもの。
お客様からすれば、そういった情報こそを提供することが当たり前のサービスなのですが、
逆に業界では当たり前ではなかったのです。
この10年を見てきた私は、お客様の当たり前に着目します。
一気に燃え上がって消えるのではなく、炭火のようにじっくりと長時間持続されるようなやさしさをもったサービスを当たり前のように提供できる企業でありたい。
提供したいサービスではなく、求められるサービスを当たり前のように提供すること。
それが業界の当たり前になることを目指して、日々精進していきます。